大町５丁目橋のたもと、川反の入り口にある「そば処　たちそば」。昭和40年創業以来、飲んだ後の〆の店として多くの酔客に親しまれる。
　今回紹介するのは、丼ものとハーフサイズの麺類、小鉢が付いた得セットの１つ「天丼セット」。甘いタレの香りと丼から溢れるほどの艶やかなきつね色が食欲をそそる。大振りの天ぷらに一口かぶりつくとサクッと揚がった衣の中からジュワ～っと旨味が口一杯に広がり、思わず甘辛いタレが染み込んだご飯をかきこむ。添えられた大根おろしは重くなりがちな丼ものに良いアクセントとして清涼感を与える。刻み昆布、ネギをのせたシンプルなかけそばと家庭的な小鉢は、ガツンとした天丼をうまく引き立てる。
　これだけでも大満足だが、11～15時であればなんとサラダ・飲み物まで付いてくる。夜とは異なる顔を持つ昼のたちそばもまた粋なものだ。